遠野市健康福祉部 市民医療整備室

遠野市の医師確保対策
安心安全な地域医療の確保が喫緊の課題

遠野市の医師確保対策の概要

全国的な医師と診療科の偏在により、大都市と地方都市、更には地方都市と過疎地・へき地等との間で医療格差が生じています。加えて岩手県は、広大な面積を有し山間部が多い地形であることから、へき地等の遠隔地域から充実した地方都市の病院へ1日がかりで通う患者も多く、一概に医師の充足状況を人口単位のみでは判断できない面積的・地理的な要件を抱えています。
遠野市の医療環境は、県立遠野病院を地域基幹病院として開業医院12施設、市の国保直営診療所が3施設(うち2施設は出張所)です。
特にも地域医療の要となる県立遠野病院にあっては、市内のみならず住田町・川井村など近隣町村も含めた広域の地域基幹病院として、24時間体制により救急医療を担う市民医療にかかせない重要な役割を担っていますが、平成14年4月から産婦人科の常勤医不在に加え平成18年11月からは整形外科の勤務医も不在となるなど、標榜する11診療科のうち5診療科が医師不在により非常勤医師で対処しており、大変厳しい医療環境にあります。
この慢性的な医師不足が常勤医師の過酷な労働を招き、医師の病院離れを誘発する悪循環の要素を常に抱えることになり、その結果、医師充足率で79.5%(平成19年4月現在)と県立病院の中で下位となっています。
県立遠野病院と市内開業医院・直営診療所を含めた市内の医療環境を見ると、分娩を扱う産婦人科医が不在により地域でお産ができない、また重傷患者の手術を扱う整形外科医の不在により交通事故等の救急処置が地域内で対処できないなど、まさに地域医療は危機的な状況にあります。
このことから、県立遠野病院と市内医院との病診連携を図りながら、安定的に医療サービスを提供できる安心安全な地域医療の確保が喫緊の課題となっています。

遠野市全景
JR釜石線遠野駅前
遠野市街地
県立遠野病院ホール